あなたは、自分の言葉で人を傷つけてしまったことはありますか?
逆に、傷つけられて苦しい思いをしたこともあるのではないでしょうか?
よく小学校や中学校の時に、思いやりの大切さを先生が訴えていたように思います。
きっとあなたも、先生に言われたことがあることでしょう。
今回は、思いやりについてお話していきますが、
ここでの思いやりを[相手のことを考えて理解し、寄り添っていくこと]と、
捉えてみてください。
そして、寄り添うとは[相手の話を聞くこと]だと、私は考えています。
人生は、どうしても人間関係から避けられませんし、
相手の話を聞くことで、円滑なコミュニケーションをつくることができます。
では、相手への思いやりの実践方法、会話のコツについてお話していますので、
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
本当の思いやりってなんだろう?
あなたは、思いやりの語源をご存知でしょうか?
[思いやり]→[思い遣り]と書くそうなのです。
[思い遣り:おもいやり]の[思い]の意味は、自分から相手への[心]や[気持ち]
[感情]のこと!
[遣り]は、[行かせる]という意味があり、
[自分から相手に心や気持ち、感情を向ける]という意味があるそうなのです。
思いやりには、いろいろな定義があると思いますが、
確かに納得できるところですよね!
自分勝手にワガママな言葉や行動をすれば、
誰でも嫌な気分を感じるのは当然ですよね?
思いやりは、お互いが理解し合える関係をつくる心だと思います。
そして、思いやりと連動するのは、言葉であり、会話の仕方が重要だと思うのです。
思いやりは、相手の考え方や捉え方、価値観、悩み、夢などに寄り添って、
お互いに成長していくものだと思います。
では、次に、相手との会話の仕方についてお話していきますね!
思いやりは会話にあらわれる
思いやりの心は言葉に連動します。
相手を嫌っている状態では、傷つける言葉を放ってしまう可能性もあります。
傷つけることは別に悪くはないと、思っている人もいると思いますが、
確かに、結果的には仕方のない場合もあります。
しかし、
私的には思いやる心を前提にもっていなければ、
良い人間関係は成り立たないと思っています。
さて、
会話をする時に大切なポイントがあります。
それが、[聞くこと]です。
傾聴力ともいわれますが、自分が話す前に、
相手の思いに耳を傾けることが信頼関係を築く第一歩です。
あなたは、こういった言葉をいわれた経験はありませんか?
・結局、こういうことでしょ?
・だいたい、あなたの言っていることは分かるよ
・つまり、こういうことでしょ?
・でもさ?こうだよね?
・ところでさ?[※別の話に変わる] など。
これらを言われると、『話しづらいなあ・・・』と、
困ってしまったり、嫌な気分になりますよね?
私も、結論をいきなり言われたり、話をさえぎられて他の話しに変わってしまうと、
いい気持ちはしません。
また、相手の顔を見ずに会話をすることも避けたいところです。
思いやる心、話を聞くことは、
相手に好感を持たれますし、信頼にも繋がっていくのです。
では、話を聞くことについて、少し掘り下げていきますね!
思いやりのある会話は受容と共感が大切
相手の話しを聞く時のポイントは、[受容]と[共感]です。
受容は、[良い悪いのジャッジをしないこと]です。
相手の話を聞く時に、自分の意見や価値観に合わない時があります。
ですが、相手の話す内容に対して、『それは間違っている!』と、
判断をしてしまえば、相手は気分を害することは間違いないでしょう。
受容とは、相手の心が優先です。
共感は、[相手の思いはどうなのか?と、理解しようとすること]です。
自分の気持ちや意見を押しつけることではありません。
しかし、相手の意見が全て正しい!と、無理して意識する必要もありません。
そもそも人間の価値観は違うので、意見が全て合うことはないでしょう。
ポイントは、[相手の思いを受け止め、理解すること]なのです。
ですので、受容と共感は、
相手を批判や論破で攻撃することではなく、
ありのままの思いを受け止めて、理解する努力をすること!
あくまでも、相手への寄り添いが大切です。
では、次に、思いやりのある会話をするコツを紹介していきますね!
会話は相づちと繰り返しが大切
会話をする時には、リアクションや会話のキャッチボールが欠かせません。
話をしている時に、スマホを触りながら話されては、
心地悪くなりますよね?
目を見ずに会話をされても、同じことです。
相手との心の繋がりを育む時には、[相づちが大切]なのです。
自分が話をしている時に、『うんうん!そうなんだね!楽しかったんだね』とか、
『そっか、悲しいよね・・・』と、
相づちしながら共感されると、安心します。
ですが、適当に相づちされた場合には、
『この人、全然、話を聞いていない・・・』と、嫌な気持ちになります。
相づちをする時には、
[相手の話す速度やペース、声の大きさや高さ]に合わせて、
相づちをするのです。
話もろくに聞いていないのに、『はいはい、そうですか』と、
やたら、はい!はい!と、
適当に返していては、信頼は得られることはないでしょう。
相づちしない場合も、違和感を与えることになりかねないので、
相手が話しをしている時には、しっかり耳を傾け、
ペースに合わせながら、うなずく行動を取っていくことをオススメします。
さて、[会話中の繰り返し]とは、一体、何なのでしょうか?
人は、出来事があって、自分の感じた感情を伝えてくる場合があります。
例えば、[この前、映画を見に行ったんだけど、凄く面白かったんだよ!]と、
言ってきたとします。
ですが、『へ~、そうなんだ』と返したら、
もうそこからの話は、続きません。
続かないどころか、『もういいや』と、
次から会わないかもしれません。
思いやりのある会話は、
『そうなんだ!面白かったんだね!』と、
受容し、共感してあげることが大切だと思います。
そして、
[出来事ではなく、相手の気持ちを繰り返すことが大切]です。
例えば『映画館に行ったんだね!』では、ただの出来事の確認で終わるので、
『面白かったんだね!』と、気持ちを繰り返してあげると、
会話が気持ちよく展開していくのです。
さらに、誰でも簡単にできる繰り返しの方法は、
[最後の2、3語ほどの繰り返し]がオススメです。
もちろん、会話の内容や状況も違うので、
神経質に『ここで、相づちしなきゃ!』と、眉間にしわを寄せる必要ないと思います。
[※あくまで参考に!]
例えば、相手が『最近できた定食屋さんに行ってきたよ』と、
話してきたら、『そうなんだ!定食屋さんに行ってきたんだね!オススメはなに?』と、
返すのです。
そして『オススメは、チーズハンバーグ定食とチキン南蛮定食らしいよ』と、
返して来たのなら、『チーズハンバーグ定食とチキン南蛮定食がオススメなんだね~』と、
2、3語を繰り返すと、相手も『あ、この人私のこと理解してくれてる』と、
心を開いてくれるのです。
誰でも、自分のありのままの体験や気持ちを理解してくれたら、
嬉しいものですよね?
ですが、『いや、私、その映画見たけど面白くなかったよ』となれば、
相手の心は沈んでしまいます。
ですので、
相手に共感すると同時に、繰り返しの言葉で理解してあげると、
思いやり溢れる人間関係ができてくると思います。
【まとめ】
相手を思いやる心は、[相手の思いと向き合うこと、寄り添うこと]です。
会話をする時には、まず、相手の話を聞き、受容し共感すること!
そして、相手の言葉を聞き、ペースに合わせて相づちや
言葉を繰り返すことが大切です。
相手の思いや言葉を批判したり、切り替えて結論を言ったりすることは、
相手を傷つけてしまいます。
ですので、
相手を思う、思いやりの意味を再確認しながら、
紹介した実践をしていくと、
お互いの信頼関係が築けてくることでしょう。